どうしてこの業界は、コスパ嫌いな人が多いのか
この業界って、なぜかコスパって言葉を嫌う人が多いように思います。
元々、お金に興味があれば、大学を受験する時点で、経営学部とか、経済学部を選択しているかもしれません。
お金に興味の無い人が、心理学部に集まりやすいのかもしれませんね。
さらに、大学や大学院で「自分たちがどのくらいのお金を生み出すか」という考えに触れる機会が無いから、よりお金への興味が無くなっていくように感じます。
もちろん、大学や大学院では学問を深める場なので、お金を意識しなくても良いかもしれませんが、現実にはお金を払って相談者さんがカウンセリングを受けに来るので、マネーリテラシーを高める教育がある程度教育が必要だと思います。
アメリカでは、コスパをめちゃくちゃ気にする
アメリカだと日本とは180度逆で、カウンセリング終結時に相談者さんにコスパを聞くことがあります。
値段に見合ったカウンセリングだったか、回数は適切だったかとかを相談者さんにアンケートするそうです。
背景に、アメリカは保険適用の基準にうるさいっていうのもあるかもしれません。
カウンセリングは何回までとか、認知行動療法が行われたとかで基準が満たされていないと保険が下りないことがあるようです。
イギリスでもカウンセリングのコスパ研究がすごい
アメリカでは、回数に対する効果研究が盛んですが、イギリスでも盛んです。
有名なのが、コクランという組織です。
ロンドンに本部があり、医療に関する研究の中でも、さらに厳密な研究を行い、人々に情報を発信しています。
効果のある治療法や、効果の無い治療法を客観的に精査しているので、治療を受ける立場からすると、わざわざ効果の無い治療法を受けずに済むので助かります。
無駄が無いという意味で、コスパが最高だと思います。
相談者さんのお金をいただいているという感覚は大切
やはり、カウンセラー側としては、相談者さんが身銭を切ってカウンセリングを受けに来てくれるという感覚は大切だと思います。
そうすることで、カウンセラーもカウンセリングに対してより本気になると思いますし、カウンセリング技術も上がってくると思います。
一方で、お金ばかりに意識が向くと拝金主義なカウンセリングになるかもしれないので、このバランス感覚は難しいところです。
カウンセリング以外にお金を使って欲しい
ところで、自分で言うのもなんですが、私設のカウンセリング料って高いです。
カウンセラーもご飯を食べないといけませんし、保険が効かないということもあって、このぐらいの料金設定になってしまいます。
カウンセラーとしては、カウンセリングに使うお金を、出来る限り美味しい食事に使ったり、旅行資金や趣味に使って欲しいと思っています。
そちらの方が人間的な生活だと思うからです。
カウンセラーは人生の伴走者ではない
カウンセラーによっては、「カウンセラーは相談者の人生の伴走者」に思っている人がいるけど、自分はその考え方が合いませんでした。
人生の伴走者って、相談者の人生の中にカウンセラーが占める割合が大きいです。
それって、めちゃくちゃ厚かましいことだと感じました。
個人的には、床屋や美容室ぐらいの気軽さがいいです。
必要になったら、ちょっと「相談しようかな」と考えるぐらいがちょうど良いように思います。
相談者さんには、できるだけ早くカウンセリングの不必要な生活になってもらい、コスパの良いカウンセリングを提供できるように頑張りたいと思います。
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