認知行動療法の概要
当ルームや認知行動療法を行っていく上での、大切な目的の一つとして、相談者自身が自分の優れたカウンセラーになることです。
そのためのお手伝いを致します。
認知行動療法は、ざっくり言うとご自分にとっての「環境・きっかけ」―「気分」「考え」「行動」「身体の反応」との関係を明確にして、悪循環になっていたら少し変化を加えてみるという方法です。
イラストにしてみると、下のようになります。

例えば、ある知り合いの態度を想像してください。
その知り合いは、自分に対してものすごく失礼な態度をとってきます。
その態度を受けて、自分は無視をしたり、「あいつはなんて嫌な奴だ!!」と腹を立てます。
すると、その知り合いはさらに失礼な態度をとってきて、余計に腹が立ちました。
皆さん、そんなご経験ありませんか?
この知り合いの態度というものが、上のイラストでいう「環境・きっかけ」です。
それに影響され、無視したり、腹を立てるという自分事は、イラストの右半分の「気分」「考え」などに当たります。
さきほどの例では、知り合いでしたが、これが毎日顔を合わせて、話すような相手だったらどうでしょうか?
多分、ほとんどの人は、気が滅入ると思います。
気が滅入り続けると、何もしたくなくなったり、ずっとネガティブなことを考えたりするかもしれません。
このような悪循環になったら、ちょっとした変化を加えて悪循環を断ち切るものが、認知行動療法のアプローチです。
また、認知行動療法では大事なのは、相談者さんにプライベートでやってきてもらうホームワークです。
ホームワークというと、学校の宿題のようなものを想像するかもしれませんが、内容はカウンセリング中に話し合って決めていきます。
そのため、大量のホームワークを出すことは決してありません。
認知行動療法は自分一人でも取り組める!!
認知行動療法の優れた点の一つとして、自分一人でも取り組めることです。
「いきなりカウンセリングは、敷居が高い」という方は、一人できる認知行動療法の本が色々と出版されています。
まずは、その本を手に取ってみることをおススメします。
ちなみに私のおススメする本は、
大野裕先生の「こころが晴れるノート:うつと不安の認知療法自習帳」です。
値段も手ごろで、ページ数も少ないので、すぐ読めます。
認知行動療法の基本的な考え方も分かるので、おススメです。
伊藤絵美先生の「セルフケアの道具箱」という本も、読みやすいです。
一見分厚い本ですが、絵も多くストレスなく読めます。
こちらの本は、色々なストレス対処方法が載っているので、自分に一番ぴったりな方法を探すことができます。
伊藤先生自身が、実践された方法をまとめたものなので、説得力があります。
身に着けるのにある程度練習は必要ですが、一度身に着けると一生使えますので、コストパフォーマンスは高いと思います。
もし、本を読まれてみて、実際に受けてみたいと感じたら、ご連絡ください。
コメント