「代替行動の臨床実践ガイド」を読んだ感想

書評

この本は、個人的に大ヒットな専門書です。


まず、良いなぁと思ったのが、著者が現場の第一線で働いている先生たちばかりということです。

その先生方の試行錯誤というか、苦労している感じが読んでいて伝わってきました。

専門書は、基本的に無駄をそぎ落とすので、面接中の遠回りしている場面は削除されやすいです。

相談→介入→良くなったー!!

みたいな流れが良くあります。

しかし、面接というのは、人と人との会話なので、遠回りは当たり前。

その試行錯誤、遠回りしている雰囲気が、この本にはとても出ていました。

ちなみに、代替行動というのは、読んで字のごとく代わりの行動ということです。

介入方法としては、本人や周囲にとって苦痛に感じる行動であったり、迷惑になる行動を、他の望ましい行動に置き換えるのです。

とは言え、代替行動を身につけるのって難しいです。

テレビで朝早起きして、ウォーキングが良いと言っていたけど、三日坊主になったり、毎日サプリメントを飲もうと思ったら、別のことをしていて忘れていたり…。

これらは、代替行動を身に着けようとして失敗したパターンです。

また、望ましい行動というのが、本人にとっても望ましい行動かと言われれば微妙です。

意外とその行動は周囲からの押し付けであったり、本人にとって気が乗らない行動であることが多いです。

だから、本人にとっても、周囲にとっても望ましい行動を探し、身につけるにはそれなりに時間が掛かるのです。

そういうときに、時間に余裕のあるカウンセラーって必要なのかもしれないですね。

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