はじめに

心理カウンセラーのえんじょうじです。
相談者さんの中には、精神科や心療内科に通院されている方もいらっしゃいます。
その方には、通院されている病院から紹介状を貰ってきて貰うようにお願いしています。
理由について、話したいと思います。
病気と技法との相性

私が実施している認知行動療法には色々な技法がありますが、病気と技法には相性があります。
ここで一つ例を出したいと思います。
うつ病という有名な病気があります。
うつ病には、行動活性化技法と呼ばれる、活動を幅を広げていく方法があります。
うつ病には、親戚みたいな病気があり双極性障害(一般的に躁うつ病と言われます)というものがあります。
この双極性障害は、躁状態とうつ状態を繰り返す病気であり、Ⅰ型とⅡ型の二種類があります。
そして、Ⅱ型については、うつ病と間違われやすいと言われています。
そして、双極性障害の介入方法には、うつ状態の時に介入するのが推奨されています。
しかし、行動活性化技法は活動の幅を広げてしまう方法であるため、施行すると躁状態になってしまい介入が難しくなります。
そのため、双極性障害の方には、行動活性化技法は適用するのは推奨されません。
先ほどⅡ型とうつ病は、間違われやすいと述べましたが、Ⅱ型に施行してはいけない行動活性化技法を施行してしまう危険性が出てきます。
そこで、医師による適切な診断が必要になります。
その診断や服薬状況を適切に理解するために、相談者さんには紹介状をお願いしています。
さいごに

薬に抵抗を持たれる方は、いらっしゃると思います。
しかし、病気によっては薬とカウンセリングを併用した方が、治療効果が高くなるという研究もあります。
適切な診断を受けることと、主治医の判断による服薬をオススメします。
ただし、薬によっては強い副作用があり、服薬しづらくなることもあります。
そういった副作用も、主治医の先生にご相談されると良いと思います。
以前、勤務していた病院では、医師の先生方は本当に細かく薬の調整を行っていました。
薬の専門ではないので、例え方が間違っているかもしれませんが、ジグソーパズルをやっている人を傍で見ているようでした。
ですので、相談者さん自身の身を守るためにも、情報は主治医の先生に伝えた方が良いと思われます。
関連したブログ記事を載せておきますので、どうぞご覧ください。
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