カウンセリングの適用条件
初めてカウンセリングを受けられる方の場合、「自分がカウンセリングに合っているか」と考えてしまうと思います。
厚生労働省のホームページに、カウンセリングが適用の方の特徴が掲載されていました。

①患者の状態が、考えて話せる状態である場合 カウンセリングは、カウンセラーとの対話により成り立ちますので、対話自体が難しい場合、患者にとって著しく負担が大きい場合には、休養が優先され、カウンセリングの適用とはなりません。……これまでの生き方、働き方を振り返る中で、…「深く考える」プロセスが必然となります。
②病気に至った経緯、背景に心理、社会的問題が存在している場合 うつに至った経緯、背景を聞いていく中で、患者の性格や物事の考え方、行動パターンなどが影響していることはよくあることです。……症状を改善させることに留まらず、自分の性格や物事の考え方などを見直し修正していくこと、また必要な環境調整への働きかけをしていくことも回復、職場復帰には必要なプロセスとなります。
③経済的に可能な場合 医師以外によるカウンセリングは、通常保険が効きませんので、……また、1回限りということではなく、継続する必要がありますので、経済的な負担が大きくなりますので、患者の経済的状況もカウンセリングを適用する際には考慮に入ります。厚生労働省「働く人のメンタル・ポータルサイト こころの耳」
④カウンセリングへの動機付けがある場合 医師が「カウンセリングが必要」と判断しても、患者自身がその必要性を感じていなければ、カウンセリングの適用にはなりません。カウンセリングは、患者自身が自発的に主体的に取り組む姿勢がないと効果が出ませんので、患者の意思が重要になります。
個人的な意見
④の「主体性」は、個人的に特に大切だと感じます。
カウンセラーは、相談者さん環境に振り回されてしまい、自信を無くしている状態から、相談者さんが主体的に取り組めるようにサポートしていきます。
あくまで、相談者さんの悩みは、相談者さんが中心となって解決に向けて取り組むことが大切です。
しかし、相談者さんによっては「カウンセリングでは、カウンセラーが瞬時に具体的なアドバイスをくれる」や、「アドバイスに沿って取り組めば、すぐ解決する」とかなり期待する方もいらっしゃいます。
そういう方は、実際のカウンセリングとのギャップにがっかりされるので、内心「申し訳なかったなぁ」と思うことがあります。
当カウンセリングルームのブログでは、実際にカウンセリングで行っている情報を発信しています。
その情報を読んで、妥協するところと、期待するところをすり合わせていただき、ご予約していただければ幸いです。
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