本記事の掲載の目的
カウンセリングや認知行動療法の実態をあまり知らない結果、当カウンセリングルームにご予約してしまい、時間やお金を無駄にしてほしくないというものです。
当カウンセリングルームでは、認知行動療法の理論を基盤にカウンセリングを行っています。
認知行動療法では、

という流れで、人の悩みを理解します。
まずは、自分の苦痛の生じた出来事を、上の内容に沿って記録してもらうところから始めていきます。
本記事のポイント
「人の反応」の中には、考え・行動・気分・身体の反応があり、それらに焦点を当てます。
カウンセリング、認知行動療法はとても頭を使います。
認知行動療法は、試行錯誤を大切にします。トレーニングが大切です。
カウンセリングや認知行動療法では頭を使います
カウンセリングや、認知行動療法では、とても頭を使います。
例えば、全ての相談者さんに「カウンセリングでどのような変化があったら、カウンセリングに来て良かったと思いますか」といった、頭を使うような内容の質問をします。
そのため、気分の落ち込みが酷く頭がぼうっとしていたり、不安が強く椅子に座って何かに集中することが難しいと、カウンセリングや認知行動療法が難しいかもしれません。
ぜひ、主治医の先生や、ご家族など身近な人にご相談されてから、ご予約されてください。

よくある勘違い
カウンセリングに馴染みのない方は、「カウンセリングを受けたら、すぐに気持ちが晴れる」「カウンセラーのアドバイス通りに行動したらすぐに良くなる」という方もいらっしゃいます。
それは勘違いです。
カウンセリング、特に認知行動療法では試行錯誤を重視しています。
ホームワーク
認知行動療法では、ホームワークを出します。
もちろん、本人が取り組める量を話し合った上でお願いしていますが、それでも慣れないことをするので頭を使います。
カウンセリングの時間で話し合った内容をホームワークとして、自宅に持って帰り実践していただきます。

カウンセリングの時間だけでは、日常生活を変化させるのが難しいためです。
ホームワークは、下のイラストのような流れになります。

地味なトレーニングですが、自転車の練習や水泳の練習等と同じように、一度身に着けることができれば忘れることはそうそうありません。
回数について
厚生労働省のマニュアルでは、15回~16回で設定されています。
1週間に1回のペースでは4カ月掛かり、2週間に1回のペースでは8カ月程度掛かります。
お試しで、2、3回通所するというのは、可能です。

お試して、2、3回通ってもらうのは、アリだと思います。
自分はカウンセリング適用か
1時間程度椅子に座ってることができたり、数回通所することが可能でしたら、カウンセリングが適用だと思います。
中には、カウンセリングよりも、まずは精神科病院や心療内科に通院された方が良い方もいらっしゃいます。
下のリンクに、その判断材料となる質問項目を作っていますので、もし迷っている方がいらっしゃいましたら、参考にされてみてください。