認知行動療法について

仮説の立て方

下のイラストのように、相談者さんの話を聞きながら各項目を埋めていきます。

もちろん、ぴったりと埋まることは無いので、ある程度改変しながら埋めていきます。

「認知」「行動」「感情」「身体反応」はお互い影響し合います。

その中で、「認知」「行動」に介入し→「感情」「身体反応」を変化させます。

各項目の内容

ホームワークをする理由

今回と次回のカウンセリングの橋渡し

認知行動療法では、比較的短期の終結を目指します。

前回何を話したか相談者さん自身が忘れないように、また介入の方向性をずれないようにするためにホームワークを出したりします。

情報の収集

今ある悩みが日常生活でどのくらい起こっているか情報収集するために、ホームワークを出します。

記憶は曖昧なもので、私たちは情報を覚えて、忘れてを繰り返しています。

集めた情報を改めて見直してみると、自分の思っていた印象と違っていたりします。

また、カウンセリングが終わっても情報収集の仕方を身に着けておくことで、必要に応じて情報収集することができます。

新たな気づき

ホームワークをすることで、相談者さん自身が自分の新たな一面に気づいたりします。

カウンセリングは、カウンセラーが気づきを与えるものと誤解されがちですが、最終的に相談者さん自身が気づきを得ることが大切です。

そうすることで、短期に終結することを目指せます。

介入方法のイメージ

認知への介入

人の考えというのは、結構一側面しか見ていなくて、それで判断を下していたりします。

そのため、他にも別の視点が無いか探ってもらい、それを実践で意識してもらいます。

別視点の考えを実践してもらい、感情がどのように変化したかを確認してもらいます。

行動への介入

たいてい人は、嫌なことがあるとうじうじと悩んでしまうものです。

しかし、うじうじ悩んでいても解決に向かうことはまれです。

そういった時は、今できそうな行動をうじうじ悩みながらでも実行する方が良いです。

結果、悩みが根本的に解消しなくても、気分が晴れることがあります。

行動への介入では、今できる行動を探していきます。